カテゴリ:映画・ドラマ( 7 )
なんちゃって映画に再びくやしい!
前から香港映画の「インファナル・アフェア」が観たかった。2週間ちょっと前に香港に久しぶりに遊びに行ってから、その思いがふつふつと・・・。

今日は時間にゆとりがあったので、近くのビデオ店へ行き、インファナル~の1と2を借りてきたのだった。さて1を観ていたが、冒頭はギャグから始まり、ノワール映画にしては珍しいと思っていた。しかしいつまでたっても話しに締まりがなく、いつの間にかソファの上で昼寝してしまい、目が覚めたらDVDはとっくに終わっていた・・・。

借りてきたDVDのケースをふと見ると「インファナル・アンフェア」・・・なんと!!
もうひとつ借りてきた「2」は、ちゃんとした「インファナル・アフェア」みたいでほっ・・・。
いやいや、ほっとしている場合じゃない。私は1から観たかったのに・・・。(涙)

以前、「グラディエーター」だと思って借りて観ていたら、なんだかいつまでたってもラッセル・クロウが出てこず、女性戦士ばかりが登場する。観終わって「?」と思って、ネットで調べたら「なんちゃって」だったことがわかった。

タイトルは「ザ・グラディエーター」・・・。タイトルに小さな文字で『復讐のコロシアム』とサブ・タイトルを書き、さも「グラディエーター」とは違うぞ!と主張しているが、こんな小さな文字では気づかないよ~と涙した経験ありの私。

また今回も「やられた!!」

紛らわしいものを隣におくときは、ちゃんと注釈つけてほしいな~。
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by small-cherry | 2005-10-27 19:15 | 映画・ドラマ
チャウ・シンチーの「カンフー・ハッスル」
昔からチャウ・シンチーが大好きだった。その理由は、にくめないあの笑顔!

さて前作「少林サッカー」では大いに笑わせてくれたことと、ハリウッド映画(コロンビア)と手を組んでの作品なので、期待を持って「カンフーハッスル」を観た。

確かにあのキャッチコピー、「ありえねー」っていうのは間違いない。めくるめくワイヤーアクション、42歳と思えないチャウ・シンチーの鍛えられた腹筋(これは「ありえない」のではなく、割れているのは本物とのこと。日ごろの努力に敬意)、アパートの持ち主である武術の達人夫婦のアクション、続々出てくるギャグ・・・でも少々物足りなかったと感じたのは、前作に比べてストーリー性に欠けていたところ。

突然正義に目覚め、カンフーが強くなったところが、ちょっとわかりにくかったことや、幼少の時に出会った女性とのストーリー性が、いまひとつ盛り上がりに欠けていたところとか。

まあ、細かいところは気にせず、笑えるところで笑って、チャウ・シンチーのギャグを楽しむことが1番よい見方なのかも。

元々香港映画は「娯楽性」が強い。それは香港という国(今は中国の特別区だが)が持つ風土が創り出したと思う。中国から難民が押し寄せてきた70年代以降、貧富の差が激しく、日々の生活に一生懸命汗水流して働いている多くの人がいた。97年の香港返還が迫り、「残された時間」の中、何かあった場合にカナダやアメリカ、オーストラリアに移民するため、お金を貯める人、国を出るほどの蓄えがなくて留まる人、香港が好きだからと住み続ける人・・・国の制度が大きく変わる時を目前にし、多くの人に不安が影をさす中、香港映画は、香港に住む人々にとって心の拠り所となっていた。ジャッキー・チェンやチョウ・ユンファといった芸能人は、香港の人々から愛されてこそ、「明星」(スターの意)となっていったのである。

チャウ・シンチーは、確か中国で生まれ、香港に移民してきたのではないかと記憶している。俳優養成所を卒業し、コメディアンとして地元のテレビ番組で子供向けの番組に出て人気を博したのだが、なぜか子供をいじめるギャグがかなり受けていたとか。日本ならばPTAのお母さんたちからバッシングされそうだが、そんなギャグをやるのがいかにもチャウ・シンチー・・・って思いませんか?

そんな香港映画のDNAとチャウ・シンチーらしさを考えてみると、いかにハリウッド資本が入っていても、これはアジアの人々(特に中国圏の)向けに製作されたローカライズ作品だったのではないか!?もちろん経済発展著しい、中国という巨大市場に向けられた試みとして。
この映画について、「ストーリー性がない」「というのは、ドタバタコメディが支持されてきた香港映画の本質とは違う土俵での批評になっているのかもしれない。

チャウ・シンチーには俳優としても、製作者側としても、突飛なキャラクターのまま突っ走り、香港から中国映画圏を盛り上げて欲しいと思う。
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by small-cherry | 2005-01-21 10:34 | 映画・ドラマ
トム・ハンクスの「ターミナル」
ビッグやスプラッシュを見てから、かれこれ18年くらい彼のファンである。
トム・ハンクスの演技はいつもの通りGood!
トムが演じるビクター・ナヴォルスキーを固める、フライトアテンダント、アメリア(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)や空港の職員たちも、様々な人生を背負っているが、それを笑いと涙でさらりと描いている。

でも、観終わってから、なんでトム演じるビクターは、あの理由で(ネタバレになるから書かないが)一途に空港で待ち続けることができたのか、どうしてビクターとアメリアの恋を成就させなかったのか、あのインド人の清掃係は、ああまでしてトムの一日のために自らを犠牲にできたのか・・・一体スピルバーグはこの映画で何を言いたかったのか?っていうのがよくわからなくて、ちょっと消化不良に陥った。

同じような気持ちを持った人のために、以下はNYタイムズ等で調べてみたこと&この映画に対する自己解釈を書いてみる。

この映画には、ちゃんとモデルがいたのだった。その人は、イラン人と英国人のハーフとして生まれた、イラン国籍の男性マーハン・カリミ・ナゼリさん(59歳)。彼は1988年から、16年に渡って、パリのシャルル・ドゴール空港の第一ターミナルに住み、複雑な現代社会の象徴となっているのであった。

ナゼリさんはイギリスの大学に留学中の1976年に祖国イランのパーレヴィー国王への反対デモをしてイランから国外追放の身となった。以後ヨーロッパ各国に一時的な難民証明書を持って滞在し、1981年にベルギーで正式な難民証明書が発行されてから、何の問題もなくフランスやイギリスに渡ることができた。しかし1988年、パスポートと国連発行の難民証明書を盗まれてイギリス入国を拒否され(パリの地下鉄で盗まれたと主張)、ナゼリさんは自分が誰で、彼が難民であるという証明をすることができず、仕方なくパリのシャルル・ドゴール空港に降り、以来ずっと住み着いているという次第だ。

ナゼリさんの風変わりな遍歴は、空港で働く人や、通り過ぎる旅人を通じ、空港の外にもいつしか広まった。特にこの問題がフランスの人権弁護士によってとりあげられるようになってからは、メディアにも登場するようになった。「ターミナル」の前に、「パリ空港の人々」というフランス映画のモデルにもなっている。

ナゼリさんの暮らしぶりを支えているのは、空港やエアラインの職員、空港にあるお店で働く人々が、食券をあげたり、小銭を渡すことによる。トムが演じたように、洗面所でひげをそり、飛行機の乗客用の歯ブラシセットで歯を磨き、アメリカやイギリスの新聞を読み、まさに空港で生活をしているのである。

さて、この映画への私なりの解釈ということで・・・
ビクターは自由のきかなさそうな国クラコウジアから、「自由の国」といわれるアメリカにやってきた。だが空港で彼を束縛したのは、国同士の法律や、人々の思惑であった。彼のささやかな願い-お父さんの夢をかなえることが、ビクターの人生での大きな目標であったわけで、その夢をかなえる選択肢として、ビクターはまっとうな方法を選んだ。

そう、空港でアメリカに入国できるその日まで、空港で待ち続けることだ。法を犯せばいくらでも可能なことだったのだけれど、それはビクターの信条が許さなかったのだ。

キャサリンが演じたアメリアは、自由な国に生き、フライトアテンダントもような華やかな職にあり、そして自由な恋愛をしている。しかし愛する人は既婚者で不倫関係にあり、彼を本当の意味で手に入れられない苦しさに悩み続けた。ビクターとの出会いがありながらも、選択したのは辛くても自分の心のままに生きること。

インド人の清掃職員グプタは、もしアメリカから強制送還されてインドに戻るようなことになれば、過去に犯した罪によって刑務所暮らしとなる。それだけは避けたくて目立たぬようにひっそりと生きてきた。しかし彼はビクターのために自分の生き方を変えた。

人間はいろんな「枷」(かせ)を持って生きていて、心は自由であれど、目に見えない鎖につながれている。それは「国」「法律」「過去」「愛」・・・
スピルバーグはその「枷」を持って苦しみ悩む人間が、どうやって「それぞれの幸せのかたち」を見つけるかが大切だってことを言いたかったのではないだろうか。

モデルとなったナゼリさんは、1999年にフランス当局から一時滞在許可証を出されたにも関わらず、署名拒否をしているとのこと。ナゼリさんが求めているのは、もっと別のところにあるのかもしれない。それはナゼリさんをまっとうな形で受け入れてくれる国が出てくることを待っているのではないか。いつの間にか「待つ」だけでなく、「時の人」になってはいるものの、
その日までナゼリさんは、シャルル・ドゴール空港のターミナルに住んで「待って」いる。

もしこの映画を観た方がいらしたら、感想を教えてくださいね♪
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by small-cherry | 2004-12-25 12:22 | 映画・ドラマ
「僕の彼女を紹介します」を観て
韓国映画とドラマに、ほとんど精通していない私。
こんなに日本人の心をとらえる理由を知りたくて、「僕の彼女を紹介します」を観てきた。

まず主演女優チョン・ジョヒョン。
あの無表情さと笑顔のギャップ、長い手足など、魅力があふれる女の子だなと思った。
「猟奇的な・・・」の時より、「僕の彼女・・・」のほうが何倍も美しくなっている。
彼が死んでも「風」になるというエピソードもよかった。

けれど、全体的に話の流れのつじつまがあわなかったり、ムダにアクションシーンが多かったりして、せっかくの素敵なエピソードを殺してしまっているのではないかと思った。
そして強くて怖くてたくましい女のキャラクター、どうしても「猟奇的」でのチョン・ジヒョンがかぶるのだけれど、それってあのラストシーンに持っていきたかったから?

さて、私、年末に韓国に初めて旅行にでかけることになった。
「近くて遠い国」を自ら変える機会になるはずと期待大!楽しみ!
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by small-cherry | 2004-12-23 12:01 | 映画・ドラマ
山崎貴監督の次回作発表! 「三丁目の夕日」
「ジュブナイル」、「リターナー」の山崎貴監督の最新作について、発表があったようです。

西岸良平さんのマンガ、「三丁目の夕日」が原作で、昭和33年の日本が舞台となります。
想像するに・・・今の日本人が忘れてしまったものが、描かれたりするのではないでしょうか。

山崎監督のHPに、そのイメージ画像のリンクがありました。
建設中の東京の向こうにある、富士山の横に沈む夕日。
まだ朝なのに、その美しさにぼーっと見ほれて、思わずたそがれてしまいました。

よろしかったらご覧ください。
三丁目の夕日

実は3年くらい前だろうか、知人から「すごい監督が日本映画にいるんだよ。映像もきれいだから1度見てごらん」と薦められたのが、山崎監督の「リターナー」。
「Shall we dance?」以来、邦画からは縁が無く、「なんで周防さんは映画作らないの~?」ってくらいしか、邦画に格別寄せる思いってのはなかったのだから。

友達のプッシュで「そんなにいうなら見てみようか」とあまり期待せずに映画館に行ったところ、すごく面白かったのである。ラストにいたるストーリーのどんでん返しもさることながら、それまでSFXを駆使した映画が苦手だったくせに、結構感動してしまいました。

山崎監督は私にとって、日本映画をみるきっかけを作ってくれた「恩人」です。
(先日ある機会に山崎監督がいらしていたのですが、勇気を出して話しかけ、「監督のおかげで・・・」と伝えることができました。偉い人なのに全然偉ぶらない、そして笑顔のステキな方でした)

山崎監督の「俺はいつだって考えているんだよ」のアドレスは下記の通り。
監督の日々の日記における書き込みが、なんとも言えず気さくなお人柄を表してる気がして、時折楽しく拝見しています。
山崎貴監督HP

昭和33年の日本が、どんな風に山崎さんの手によって描かれるのか・・・
とっても、とっても楽しみなのです。

因みに公開は来年の11月です。
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by small-cherry | 2004-11-23 08:13 | 映画・ドラマ
やっと観ました、「華氏911」
今日は遅ればせながら、「華氏911」を観てきた。

戦争の無意味さが伝わってくる秀作だと思った。

しかし、ムーア監督の前作「ボーリングフォーコロンバイン」のように、監督自らの突撃取材が少ないせいか、映画を観ながらの感度「ドキドキ、ハラハラ」が前作に比べると低下している。

想像だが、前作の反響が大きかっただけに、おそらく色々な横槍が入り、突撃取材ができなかったのかもしれないし、既にニュースなどで知っていることが多かったせいかもしれない。

とはいえ、アメリカという大国の不思議、ブッシュ大統領の存在、この戦争の意義・・・
「いったいなんなんだ???」と改めて考えさせられる映画だった。

命をかけて戦地に赴く人々の犠牲や悲しみの一方、拝金主義がうごめく世界にぞっとする。
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by small-cherry | 2004-09-16 22:09 | 映画・ドラマ
「誰も知らない」を観て
今日は朝一番で「誰も知らない」を有楽町のシネカノンで観てきました。

私より先に映画を観ていた母親は、
「あんなことは有り得ないでしょう。子供たちを誰も周りの人が知らないなんてありえないし、アパートの大家さんが民生委員に一報するとか、いつも買い物に行く店主が何かおかしいと思わないのか」と言っていました。

しかし映画自体は本当にあった事件をモチーフにして、そこから是枝監督がストーリーを作ったものです。母親から置き去りにされた子供たち4人が、学校も行かずに生活し、そして映画の様に妹が死んでしまい、友達と埋めに行く・・・といったことは本当のことです。

実は全然是枝さんの作品を観た事がなかったと思っていたのですが、是枝さんのHPを見ていたら、是枝さんが作ったドキュメンタリーを観た事がありました。メッセージ性の強い映画と思ったのは、そういうバックグラウンドがあるからなのですね。

私は、この映画には、観る人にいろいろなことを考えて欲しいという監督の意図があるように思います。

ちょっと前のブログで書いた「永遠の仔」を読んだときも思いましたが、子供のことに無責任な親が本当にいることへの憤りだけでなく、この映画は、こうした子供たちの存在に気づくことなく過ぎていく社会への警鐘でもあると思います。

是枝監督の映画やドキュメント作品をもっと観てみたいです。

監督のHPにありましたが、来年は憲法を主題にした作品を作るとのこと。
戦後60年が直にやってきますが、戦争を語ることのできる大人が高齢者となってきた今、戦争を知らない世代が、現在の平和な社会を築いてきた先人の悲しみや、日本の過去の歴史を振り返るきっかけが必要なときにきているのではないでしょうか。そしてみんなでこれからの日本のあり方を考えていかなくてはならないという気がします。

巣鴨の子供たち(この映画のモチーフになった事件です)は、今、どうしているのかな・・・。
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by small-cherry | 2004-08-29 19:46 | 映画・ドラマ