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韓国旅行記
年末、2泊3日で初めて韓国(ソウルのみだけれど)を旅した。感想等を書いてみたい。

①近代的な街並みや、整備されたインフラ
オリンピックやワールドカップの効果ってすごい!と思ってしまった。地下鉄は網の目のように通っているし、街にはキレイなビルが立ち並んでいる。アジア通貨危機があっても、たくましく立ち直った国だけのことはあり、サムソングループに代表される好調な経済力を垣間見た。

②物価
食費や交通費は、大よそ日本の3分の1くらい。地下鉄やタクシー代、食費は、東京と比較するとうんと安い。

③気候
緯度が高い場所にあるだけ、空気が冷たく、外を歩いていると体の芯から冷えた!この季節に旅行をする冷え性の方は、使い捨てカイロ(私は腰に貼って歩いた)が必携。

④人々
親切な人が多い。昔読んだ女優の黒田福美さんの本に書いてあったが、日本人に対して複雑な感情を持つ人もいるのだが、困っていると「仕方ないなあ」と思いつつ、世話をやく人が多いらしい。

ハングルが喋れないので、道などは英語で聞いた。日本と同じく英語が話せない人が多いのだが、一生懸命片言英語でで教えてくれたり、身振り手振りで教えてくれる。中には英語があまりできないからと言いつつ、来た道をわざわざ引き返し、大きな通りまで連れて行ってくれた美少女がいて嬉しかった。(私が独身男性だったらお茶でも誘ったかもしれません!?)

⑤挨拶
飲食店だろうが、ブティックだろうが、お店に入ると「アンニョンハセヨ(こんにちは)」と声をかけてくる。そういえばイタリアでも「チャオ」と言われたら「チャオ」と挨拶を返すほうが、店員の対応が良いと地元に住む人に言われたが、韓国でもそんな気がした。お店で挨拶する習慣のない日本人にとっては、海外でいざ挨拶しようと思っても、なかなか声になって出てこないかもしれないが、勇気を出してひとこと交わすだけでも対応が全然違う。韓国に限らず外国では、現地語で挨拶をしてみることはとても大切なことである。

またコンビニでもタクシーでも、ありがとうの意味の「カニサハムニダ」というだけで、硬い表情をしていた中年のおじさんやおばさんの顔が緩むのがわかった。

言葉は喋れなくとも、簡単な挨拶は交わすといいと思うし、こういうことが「草の根外交の第一歩」だと感じた。

⑥エステ
出発前にある韓国料理店の方から、観光客になじみ易いエステ店として、明洞(ミョンドン)サウナを紹介してもらった。現地でもらう旅行マップや、日本で発売している旅行ガイドブックに基本コース30%オフの広告があるし、下のHPにもあるのでそれを持っていくべし。
明洞サウナ

寒さで硬直していた体は、サウナやマッサージで芯から温かくなるし、エステで肌はつるつるになった。また女性には、ちょっと痛いけれど「うぶ毛そり」を体験するのもよいかも。普段ケアしたことがない、髪の生え際やもみ上げの下を手入れしてもらい、すっきり。垢すりについては、「すごく取れて衝撃的!」という人の話を聞いたことがあるが、私はあまり出なかった。でも体中、真っ裸になって全身ゴシゴシこすられる不思議な体験(?)は、一度はやってみるといい。

⑦羽田空港⇔金哺空港
成田空港から遠いところに住む私としては、いつも海外旅行というとため息が出てしまう。しかし今回初めて羽田空港から海外に行ったのだが、それはそれは便利!成田のような空港内の混雑もない。国内線ターミナルから国外ターミナルには、循環バスがすぐ来るのでスムーズに行ける。チェックインしたら、バスで国内線ターミナルに戻り、レストランで食事して時間を潰せる。やや料金は高くとも、この快適さは変え難い気がした。ソウル市内においても、インチョン国際空港より金哺のほうが近いので便利。

⑧北朝鮮への思い
多くの人の話を聞いた訳ではないのだが、経済や政治があんなに違っても、同じ民族だからいずれは統一すべきだと思っている人が一般的のようだ。拉致問題の対応から感じる北朝鮮への印象からすると、「統一なんてできるの!?」とつい思ってしまうのだが、歴史のために国を引き裂かれた人々の思いは、我々日本人の想像を超えて、より現実的・具体的な問題なのだと感じた。

また年々対米感情が悪くなっていると現地のガイドが話していた。米軍による事件が引き金らしい。送迎の車中から見たが、米軍基地がソウルの中心地から程近くあるのには驚いた。ブッシュ政権が今後、北朝鮮に対して強硬政策を取るとなれば、「民族統一」を願う韓国の人々の対米感情は、益々悪化するのだろうか。

⑨ヨン様
ロッテ免税店の宣伝にも出ているが、壁に貼られたヨン様のポスターをカメラで撮っている中年女性を見て微笑ましくなった。現地の旅行会社の人の話だと、現在日本から来る観光客の7割から8割が、ヨン様ツアーだとか・・・。街をあるけばヨン様に限らず、韓流スターのDVDやグッズが売られている。いやぁ、すごい。

⑩緑茶ブーム(!?)
スーパーやコンビニのお菓子を見ると、緑茶を使ったものが売られていた。また街中で緑茶カフェのお店があり、緑茶ラテ、緑茶オーレ、緑茶のチーズケーキやシフォンケーキが食べられる。多分密かなブームになっているのかなと思ったのだが、もし知っている方がいたら教えてください。

⑪最後に
大物政治家が東京で拉致されたり、戒厳令が街中に敷かれ、一般市民の夜間の外出は禁止されたり、日本語の歌や映画も禁止・・・そんな報道を小さいころからテレビで見てきた私にとって、韓国はずっと「近くて遠い国」だった。でも実際に行ってみて、時間が韓国の政治や制度、近代化を進めているのを目の当たりにして、そんな思いは払拭された。

機会があれば、古代の歴史から日本と深いつながりのある韓国のことを、もっともっと知りたいと思った。それが短い旅とはいえ、今回の一番の収穫だった。
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by small-cherry | 2005-01-08 07:52 | 旅行
ヨセミテへの旅-それはアンセル・アダムスの写真から始まった
本棚に入りきらなくなったビジネス本を整理していたら、アンセル・アダムスの写真集が出てきた。思わず見入ってしまった、モノクロの世界。

シェラ・ネバダ山脈を色々撮っている彼の代表作は・・・
ヨセミテ国立公園―世界遺産のひとつとなっているアメリカの国立公園である。
サンフランシスコから車で5、6時間かけて行くと、古代、氷河によって切り開かれた花崗岩の山が、地球の創世を感じさせるようにしてたたずんでいる。

山からは豊かな滝が流れ落ち、川の水は澄み、周囲の自然の恵みを水面に映して流れ行く。そして野生の鹿やリス、アライグマといった動物たちが時々姿を現す。

彼の地に行ったのは、もう10年くらい前になるだろうか。そこに行きたいと思うようになったきっかけは、更に前のことになる。

-私は学生時代、ある写真家の事務所で受付のアルバイトをしていた。
受付とはかっこよく聞こえるかもしれないが、仕事内容は、朝事務所の鍵を開け、フローリングをダスキンのモップで適度にし、そして受付の席に座って、来客があればお茶を出したり、電話に出たり、というとても暇で簡単なものだった。空いた時間には本を読むこともできた。
撮影の際に来る旬の芸能人を見ることも、結構私には嬉しかったのだけれど。

そこでは時々本棚にある外国の写真集を眺めたり、裏の螺旋階段の壁にかけてあった、多分買ったら目が飛び出るくらい高い、ハーブリッツなんかの作品や、バイト先の写真家が撮ったジョンとヨーコの'Milk and Honey'のジャケットに使われている、二人が口づけする写真を、ぼんやり眺めているひと時が好きだった。

写真は時間を切り取っている。目には見えないし、手ではつかめない「時間」が、カメラのシャッターを切ることにより、永遠にそこに残される。その切り取られた「過去」と、流れ行く時間の中にある「現在」の自分が対峙している感覚は、なんとも不思議な魅力があったのだ。
カラーではなく、モノクロの写真がいざなう「切り取られた過去」に私は魅了された。

受付のバイト代で貯金したお金を使い、生まれて初めて海外を旅したのは、大学3年の時だった。飛行機から降りて、サンフランシスコに足をつけた時の感激は忘れられない。
アメリカを西から東に3週間くらい回ったが、NYではお決まりのメトロポリタン美術館に行った。ゴッホの絵に感動し、ホックニーの富士山と水仙の絵にときめき、そしていくつめかの展示室には、写真が沢山飾られていた。それも大好きなモノクロ写真ばかり-

そこで出会ったのが、アンセルアダムスのモノクロ写真「ハーフドームと月」であった。
なたで真っ二つに割られたような岩山の上空に月が輝く、美しい写真であった。
プレートには'Yosemite'と記されていた。私はこの世のものとは思えない光景にしびれてしまい、しばらくそこを動けなかった。

日本に戻り、書店でアンセル・アダムスの写真集を見つけ、彼の作品について調べてみたが、私は一連のヨセミテ公園で撮影された写真が好きになり、いつか月明かりに照らされるハーフドームを見に行くことが夢となった。

実現したのは95年。公園の主催するツアーに参加して、ハーフドームの向いの山に行き、月光に輝く山を見ることができたのだ。あまりの美しさに声も出なかった。
(下記のアンセル・アダムスギャラリーでは、先に書いた「ハーフドームと月」を始めとした彼の作品がスライドで見ることができる。)
ヨセミテ
あの神秘的な美しさは、私が表現するには余りあるほど、素晴らしいものだった。

何か興味をそそられる出来事とのめぐり合わせによって、旅に出向くことがある。縁を感じる感覚が心に火を灯す。中学か高校の時にたまたま観たイサムノグチのドラマで、彼の数奇な人生に惹かれ、NYのイサムの美術館に行った。小さいときに読んだアンネの日記がきっかけで、自分の目で悲劇を確認するためにもアウシュビッツに行った。実際に自分が足を運んで見たことは、何にも変えがたい宝物だと思っている。

何かのきっかけが、自分の好奇心や興味をかきたて、行動を起こさせてくれる。そんな偶然を大事にして、これからも旅に出たい。

そして、過去の旅、これからの旅について、素敵なこと、面白いことなど、ブログで記していきたいと思う。旅好きな人からの反応があったら嬉しいんだけれど。
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by small-cherry | 2004-12-12 23:00 | 旅行