「誰も知らない」を観て
今日は朝一番で「誰も知らない」を有楽町のシネカノンで観てきました。

私より先に映画を観ていた母親は、
「あんなことは有り得ないでしょう。子供たちを誰も周りの人が知らないなんてありえないし、アパートの大家さんが民生委員に一報するとか、いつも買い物に行く店主が何かおかしいと思わないのか」と言っていました。

しかし映画自体は本当にあった事件をモチーフにして、そこから是枝監督がストーリーを作ったものです。母親から置き去りにされた子供たち4人が、学校も行かずに生活し、そして映画の様に妹が死んでしまい、友達と埋めに行く・・・といったことは本当のことです。

実は全然是枝さんの作品を観た事がなかったと思っていたのですが、是枝さんのHPを見ていたら、是枝さんが作ったドキュメンタリーを観た事がありました。メッセージ性の強い映画と思ったのは、そういうバックグラウンドがあるからなのですね。

私は、この映画には、観る人にいろいろなことを考えて欲しいという監督の意図があるように思います。

ちょっと前のブログで書いた「永遠の仔」を読んだときも思いましたが、子供のことに無責任な親が本当にいることへの憤りだけでなく、この映画は、こうした子供たちの存在に気づくことなく過ぎていく社会への警鐘でもあると思います。

是枝監督の映画やドキュメント作品をもっと観てみたいです。

監督のHPにありましたが、来年は憲法を主題にした作品を作るとのこと。
戦後60年が直にやってきますが、戦争を語ることのできる大人が高齢者となってきた今、戦争を知らない世代が、現在の平和な社会を築いてきた先人の悲しみや、日本の過去の歴史を振り返るきっかけが必要なときにきているのではないでしょうか。そしてみんなでこれからの日本のあり方を考えていかなくてはならないという気がします。

巣鴨の子供たち(この映画のモチーフになった事件です)は、今、どうしているのかな・・・。
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by small-cherry | 2004-08-29 19:46 | 映画・ドラマ
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