韓国ブームの裏にあるもの
韓流ブーム、どう思う?


ヨン様に今のところは興味が湧かない・・・「冬のソナタ」を1度しか観たことがないくらいだから。
でもヨン様が、私たち日本人にとって近くて遠かった韓国を、実に身近にさせてくれた効果ははかりしれないと思う。

韓国は国をあげて「映像」コンテンツにお金をかけている。
なんといっても税金で、年間850億円も国が投資している。
かたや日本は、最近になって重い腰をあげ、経済産業省がコンテンツ産業を盛り上げ、人材を育てようといった趣旨で、研究や懇談会を行っているが、その投資額はわずか13億円と、
全く話しにならない・・・。

韓国が力を入れた政策が実を結んだ。数年前の「シュリ」や「JSA」などの映画の後に来た「冬ソナ」ブーム。日本で韓流ブームを生み出し、これほどまでに上手く受け入れられると、成功モデルの理想のように思う。

そして映画が企画の段階で、日本市場に3億円で売れるらしい。それだけで、映画制作の資金が回収できてしまうのだから、これはすごい「国策ビジネス」だ。

しかし国策ビジネスだろうとなんだろうと、これまでの「韓流」は、日本人にとっていい機会を生んでいる!と私は思う。

ワールドカップサッカーの共同開催や、ヨン様ブームにしろ、日本人が韓国に触れ、実際に足を運んだり、本を読んだりすることで、過去の歴史を知ったり、新しい関係(経済にしろ、民間の交流にしろ)を創りだしているのではないか。

なぜそのように思うかというと、お恥ずかしい話だが、私の経験から来るものである。
8年位前の香港や台湾、中国映画のブーム、いわゆる「アジア映画ブーム」の頃、私は数多くの映画を観てきた。初めは「かっこいい」と思った俳優への興味。しかし様々な映画を見るにつれ、日本が戦争で植民地化して、民衆を酷い目にあわせていたりする様子や、「敵国日本!」「日本鬼!」と人々が怒り、そして恐れる描写を目にすることになった。教科書で習った歴史のことなど、テスト前に暗記しただけで忘れてしまい、高校、大学時代にアジアの歴史を俯瞰して理解することをしてこなかった私には、結構ショックなことだった。

「日本とアジアの過去と現在を知りたい!」と思う私の気持ちは、歴史や文化の本を何冊も読むことに駆り立てた。
そして事情がよくわかった。
私は日本人がしてきたことを知るとともに、私たちにはない、「国民のアイデンティティ」を持つ彼らを尊敬するようになった。そして香港人や台湾人の友達ができた。

映画やドラマをきっかけにして、韓国をより知りたいと思った人は、沢山いるはず。
「韓流」は、これからの日韓の関係を、政治やスポーツのレベルでなく、民間の交流レベルで相互理解を生む、素晴らしいチャンスだ!

時間ができたら、「冬ソナ」を見て、私ももっと身近な国のことを知らなくては。

追記:女優の黒田福美さんは、韓国を日本に紹介した、民間レベルの先駆者だと思う。
彼女が書いている、韓国に関する旅行ガイド等は、なかなか面白いし、私が知らなかった韓国の一面を教えてくれた良書だった。彼女は心から韓国を愛している人だ。
最近は、韓国に関する活動はしていらっしゃるのでしょうか?
ご存知の方がいらしたら、教えてください。
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by small-cherry | 2004-12-01 18:47 | 極めて個人的な所感
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